頭痛が続く!【目の奥】が痛い時の自宅での治し方(薬以外の方法)
頭痛が続く!【目の奥】が痛い時の自宅での治し方
この記事は 頭痛があり目の奥の方までも痛くなっている 方へむけ、自宅で自分で今すぐ改善していける方法を説明しています。
1. 痛みがでる場所の『まわりのメカニズム』の説明
2. 一人でできる一番効果的な『治し方』の説明
3. まとめとワンポイント
4. さらに細かく知りたい方へ (読まなくてもOKです)
・この記事を書いている僕は治療家歴14年。整体・整骨院経営。専門学校その他で手技講師として活動しています。
1. 痛みがでる場所の『まわりのメカニズム』の説明
心臓から鎖骨に向かってのびている血管があります。
血管は二股に分かれ、片方は首骨を通って頭へ血を送り、片方は腕へ血を送っています。
腕の方へ流れている血管は筋肉のトンネルをくぐる場所があります。
レントゲンやMRIやCTなどの検査をしても『脳出血・腫瘍・ヘルニア』などの異常が見つからないのに目の奥が痛い場合は、次に説明する〈原因〉からきていることもあります。
2. 一人でできる一番効果的な『治し方』の説明
〈原因〉 肩にある筋肉のトンネルがこわばってちぢみ、頭への血流もおかしくなってしまっている。
日常生活の中、知らないところで首~肩の筋肉は使われ疲れています。筋肉はほぐさないでいるといつの間にか、こわばって硬くちぢんでしまいます。
筋肉で出来ている肩のトンネルは硬くなってちぢむとその内側の空間をせばめ、血管が圧迫されて血流が悪くなります。
血流は一か所がとどこおると、他の流れにも影響が出てきます。
肩のトンネルの所で血が流れにくくなると、腕・肩への血流量は減り、頭への血流量が増えてしまうなど乱れが生じやすくなります。
頭痛の原因は現代医学ではまだ完全には解明されていませんが、血管の収縮と拡張 (ちぢまったり広がったりすること)も一つの原因と言われています。
肩をほぐし、肩・首・頭の血流を正常な状態にしておくことは頭痛治療にとっても大切なことです。
【治し方】
①右手の指で左の鎖骨の上の筋肉をしっかり押します。
②左腕を曲げ、上下に動かします。
40~50回ほど動かしたら終了です。逆側も行います。
3. まとめとワンポイント
この治療をやった後に、【頭のあちこちが痛い時の治し方】もやってみて下さい。多くの人がセットで行うことで頭痛が軽減されています。
頭痛はまだまだ解明されつくしてない分野です。
薬などが必要な時もあると思います。同時にこのような治療法も選択肢の一つにいれても良いと思います。
4. さらに細かく知りたい方へ (読まなくてもOKです)
・「なんで鎖骨のあたりをほぐさなくちゃいけないんだろう……なんだか普通じゃないな。納得できない」と思われるかもしれません。確かにおっしゃられる通りあまり一般的でないやり方です。
頭痛改善の為にマッサージなどで筋肉をほぐす時に、頭の後ろをほぐすことはよくあります。これも良い方法の一つです。
しかし大前提として体の中で こわばっていて良い筋肉など一か所も無い のです。
鎖骨の所にも胸鎖乳突筋や斜角筋などの太い筋肉があります。これらがこわばって柔軟性が無くなってくれば何か悪いことがおきてもおかしくはないですし、良いことはおきようがありません。
とくに首の周囲は自律神経とも密接に関係していて、首まわりを痛めると自律神経失調症になったり、めまいや吐き気などのさまざまな不定愁訴が出てきてしまうのは医学界では常識となっています。
斜角筋がこわばると血管以外に神経も圧迫してしまうので『斜角筋症候群』という病名で腕の痺れや阻血症状も発生してしまいます。
ほぐすのは面倒かもしれませんが、鎖骨のまわりの筋肉もケアしてあげると体は楽になっていきます。
・「斜角筋隙の所を押すと神経・血管も押してしまうことになり危険なのではないか?!」と思われるかもしれません。確かに胸鎖乳突筋の部分を押した時と違って斜角筋の部分を押した直後は違和感を感じる時もあります。
しかし腕を40~50回ほど動かして治療を終えると、そのような違和感もなくなり楽に感じられます。
やっているのは短時間ですし、壊すほどの強い力で押しているわけでもないので、神経や血管を痛めてしまう心配をされなくても大丈夫です。それよりも何時間も何日も筋肉で神経・血管がずっと圧迫され続けていることの方が色々な問題を生じてきやすいです。
(押す力は壊すほどの馬鹿力では良くないのですが、弱すぎても効きません。けっこうしっかり目に押さえて下さい)