筋肉や関節の【炎症】があるのか無いのか自宅でみわける方法と治療法
この記事はケガをしたり痛めた時に『自宅で炎症があるのか無いのかを判断するやり方』と『炎症の効果的な治し方』を科学的に説明しています。
1. 自分でも炎症があるのか無いのか判断できる
2. 炎症の効果的な治し方
3. まとめとワンポイント
・この記事を書いている僕は治療家歴14年。整体・整骨院経営。専門学校その他で手技講師として活動しています。
筋肉や関節の【炎症】があるのか無いのか自宅でみわける方法と治療法
1.自分でも炎症があるのか無いのか判断できる
炎症反応というのは、体の中で火事がおきている状態です。
打ちみやケガをしたりバイ菌が入ったり病気になったりすることで炎症はおきます。
患部が熱をもって痛みが出ます。場合によっては赤くはれることもあります。
この記事では打ちみやケガをしたときの炎症について書いていきます。
痛めた場所が『赤く腫れて熱をもち痛みが出ていて動かせない』さらに病院に行ってみてもらったら「炎症がありますね」と言われた。
これはもう間違いなく炎症があります。患部をグリグリ触ってはいけません。冷やすことが必要です。
しかしすぐに病院などに行けなかったりして今、炎症があるのか?冷やしていいのか温めた方がいいのか分からない時があります。
他にもギックリ腰や足首の捻挫、使い過ぎておこる膝痛・肘痛・手首痛・肩痛などの場合も冷やしていいのか温めていいのか迷うことがあると思います。
その上、痛めた当日は腫れて炎症があったけど今日の時点ではもう炎症がおさまったのか、まだあるのか分からない場合も多いです。
そのさいの炎症のあるなしの見わけ方です。
【炎症判断方法】
まず上向きになって寝ます。手足をのばします。
そして完全に力をぬきます。
完全に脱力状態になってもズキズキ・ジンジン・ドクンドクンといったような痛みを感じられたら炎症があります。
注意:この時に痛い部分を感じようとして、ほんの少しゆさぶったり動かしたりして痛みが出るかどうかをはかっていけません。まったく動かない状態・完全脱力状態でなくては判別できないのです。
・『動かして痛い』場合はスジや筋肉や関節が損傷しているということです。
炎症がなくなっても損傷が残っていると完治ではありません。
『脱力状態でズキズキ・ジンジン・ドクンドクンと痛む、うずく』 →炎症がある →冷やす
『脱力状態では大丈夫だが、少し動かすと痛む』 →炎症はないが損傷がある →温める
『脱力状態でじっと寝ていると引っぱられるような痛みがあるが、起き上がって動いていくうちに痛くなくなってくる』 →筋肉がこわばって固まっている →温める
病院などに行けない場合は上記を基準に判断してください。
※温めると筋肉やスジは柔らかくなってくれますが、炎症がひどくなります。
※冷やすと筋肉やスジは固まりこわばるのですが、炎症はおさまります。
2. 炎症の効果的な治し方
【治し方】
アイシング用の氷嚢を用意します。なければビニール袋に水と氷を入れます。
タオルでくるんで痛い所にあてます。時間は15分~20分くらいです。
その後、冷シップをはって終了です。
・タオルの厚みは調節して下さい。しっかりと冷えなければいけないのですが、15~20分冷やしてる間に本人が辛すぎるようだったら冷たすぎます。
・時間は長すぎてもいけません。「長ければもっと冷えて効く」と思いがちですが、長すぎると自律神経の防衛反応で逆に温まってしまうことがあるからです。何度も冷やしたい場合は2時間ほど間隔をあけてから再び15~20分間冷やしましょう。
・冷シップは白いものがよいです。茶色いシップは『痛み止め』のシップであることが多いので、白い『炎症止め』のシップにしましょう。
・冷シップはずっとはっておいても大丈夫です。
・『冷やすべき時』は温めてはいけない時です。お酒を飲んだり風呂で湯ぶねにつかったりすると患部が温まり炎症が悪化します。(シャワーをさっと浴びるくらいなら大丈夫です。湯ぶねにつかると深部まで温まってしまうのです)
まとめとワンポイント
(炎症がない状態で)温める必要がある時は、お風呂かホッカイロがよいでしょう。(温シップではいまいちです。物にもよりますが温シップでは深部まで温まらない場合が多いです)
注意:ホッカイロは服か肌着の上にはり夜間ははずしましょう。(夜間は熱くなりすぎても気づかず、低温やけどをしてしまうことがあるからです)