膝が痛い!【ひざ内部・奥のほう】の痛みの治療法(階段なども辛いです)

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11:33治ったかどうか検査 13:58アドバイス



膝が痛い!【ひざ内部・奥のほう】の痛みの治療法

膝が痛む箇所

この記事は膝の表面的な痛みではなくて 内部(奥の方)が痛い・違和感がある 方へむけ、自宅で自分で今すぐ改善していける方法を説明しています。

■もくじ

1. 痛みがでる場所の『まわりのメカニズム』の説明

2. 一人でできる一番効果的な『治し方』の説明

3. まとめとワンポイント

・この記事を書いている僕は治療家歴14年。整体・整骨院経営。専門学校その他で手技講師として活動しています。



1. 痛みがでる場所の『まわりのメカニズム』の説明

私達が歩いたり跳ねたりする時グラグラしないように膝関節は作られています。

十字のスジ は膝が前後にずれないように支えています。

横のスジ は膝が左右にずれないように支えています。

軟骨 はクッションとして働いてくれています。

膝の痛みは注意して感じてみると、「これは表面の近くが痛いな」というものと、「なんだか奥のほう、膝のシンが痛いな」というものがあります。

中高年の方が「奥のほう、膝の芯が痛い」という場合は、『変形性膝関節症ヘンケイセイ ヒザカンセツショウ』であることがとても多いです。膝を支えているクッションであるところの軟骨が、すり減ったりつぶれたりしてしまっているのです。これはレントゲン写真でわかります。

他にも靭帯が伸びたり切れてしまっているとか、『変形性膝関節症』が進んで水が溜まってしまっている、などMRIやCTスキャンをとるとわかるものも多くあります。

しかし「奥のほう、膝の芯が痛い」のに、レントゲン・MRI・CTスキャンなどをとっても「異常ないですね」と言われる場合があります。これは次に説明する原因からきていることがとても多いです。



2. 一人でできる一番効果的な『治し方』の説明

〈原因①〉膝が炎症をおこしている。

何かのひょうしに膝内部の筋肉やスジが炎症をおこしてしまうことがあります。

この場合は冷やして炎症を治さないといけません。

炎
『炎症反応』というのは、体の中で火事がおきている状態です。

【治し方①】

まず自宅で横になって寝てみて下さい。

まったく動かない安静状態でも『ズキズキ』とか『ドクンドクン』などと、うずいていたら炎症があります。

ビニール袋に氷と水を入れて(氷枕などでも良いです)、それをタオルで包み、膝を20分間ほど冷やします。 

アイシングの詳しい説明はこちら

アイシング






〈原因②〉 膝がずれないよう支えているスジ(十字靭帯)が、何かのひょうしに強い収縮をおこしている。

緊張状態

膝の中を支えている十字形のスジ。このスジは本当に細いですが膝をささえるキーマンです。(サッカー選手などが『十字靭帯の手術をした』などとニュースでよくみかけます。細いけれど重要です)

スポーツや肉体仕事で膝に無理な力がくわわると、スジが強く収縮をしてしまい戻らなくなってしまうことがあります。

よくスポーツの現場では、「スジ(靭帯)をのばしてしまったよ~」とか「スジ(靭帯)が切れてしまったんだ…」という話が出ます。実はそれ以外にもスジが強く収縮したまま固まってしまうこともあるのです。

MRI上ではわからない位のささいな緊張ですが、人の体はその緊張を『痛み』や『違和感』として非常に不快に感じるようにできています。

さらにいえば、スジが収縮して固まって柔軟性がなくなっている状態で動けば、断裂のリスクも上がります。



【治し方②】(炎症があっても行って大丈夫です)

まず床に座ります。

この時に背もたれがある所にしましょう。背もたれが無いと足に力がはいってしまいます。(人間の体は座る時もバランスを保つのに足の力も使っています)

りきんでしまっていると、うまく施術が出来ません。


後十字靭帯の治し方

タオルを丸めて、ふくらはぎの裏におきます。

両手で太ももを上から床方向に押さえつけます。(この時に膝に痛みが出ない程度の強さで行って下さい。弱すぎても効かないですが、痛みが出るようだと強すぎます)

右足の力を完全に抜いて、約90秒間まちます。

90秒たったら右足の力を抜いたまま手の力だけでタオルを取り、ゆっくりと手で足を伸ばします。

深呼吸して終了です。

※ これは後十字靭帯を治しています。 (何故これでよくなるのかの説明はこちら)






【治し方③】(炎症があっても行って大丈夫です)

前十字靭帯の治し方

タオルを丸めて、ふとももの裏におきます。

両手ですねを上から床方向に押さえつけます。(この時に膝に痛みが出ない程度の強さで行って下さい。弱すぎても効かないですが、痛みが出るようだと強すぎます)

右足の力を完全に抜いて、約90秒間まちます。

90秒たったら右足の力を抜いたまま手の力だけでタオルを取り、ゆっくりと手で足を伸ばします。

深呼吸して終了です。

※ これは前十字靭帯を治しています。 (何故これでよくなるのかの説明はこちら)








まとめとワンポイント

足の完全脱力がうまく出来れば治療は成功します。この治療は即効性がありすぐに効きます。

前十字靭帯の方は、本来は誰か他の人に押してもらうものなので、一人だと押す方向がちょっと難しいかもしれません。







2021年1月23日膝まわりの痛み【治療法】