膝が痛い!【ひざ内側少し下】の痛みの治療法

0:00前置き 3:26今回の説明 6:58治し方

12:24治ったかどうか検査 14:49アドバイス



膝が痛い!【ひざ内側少し下】の痛みの治療法

膝が痛む箇所

この記事は 膝の内側の少し下が痛くなっている 方へむけ、自宅で自分で今すぐ改善していける方法を説明しています。

■もくじ

1. 痛みがでる場所の『まわりのメカニズム』の説明

2. 一人でできる一番効果的な『治し方』の説明

3. まとめとワンポイント

・この記事を書いている僕は治療家歴14年。整体・整骨院経営。専門学校その他で手技講師として活動しています。



1. 痛みがでる場所の『まわりのメカニズム』の説明

太ももにはたくさんの筋肉があり、ソウになっています。

その中の三本の筋肉が『膝の内側少し下』の骨に集まってくっついています

これは珍しい筋肉のくっつきかたです。「ガチョウの足みたいだな」ということで 鵞足 ガソクと呼ばれています。

【膝の内側少し下の痛み】の説明図①

「膝の内側少し下が痛い」のにレントゲンなどで異常がない場合は、次に説明する〈原因〉からきていることがとても多いです。


2. 一人でできる一番効果的な『治し方』の説明

〈原因①〉お皿まわりのスジが炎症をおこしている。

何かのひょうしにスジの所が炎症をおこしてしまうことがあります。

この場合は冷やして炎症を治さないといけません。

炎
『炎症反応』というのは、体の中で火事がおきている状態です。

【治し方①】

まず自宅で横になって寝てみて下さい。

まったく動かない安静状態でも『ズキズキ』とか『ドクンドクン』などと、うずいていたら炎症があります。

ビニール袋に氷と水を入れて(氷枕などでも良いです)、それをタオルで包み、膝の内側少し下(鵞足の所)を20分間ほど冷やします。 

アイシングの詳しい説明はこちら

アイシング






〈原因②〉 三本の筋肉がこわばって固くなり、柔軟性が無くなってしまっている。

三本の筋肉は太ももの内側を通って骨(鵞足)についています。

筋肉はこわばって固くなると異常にちぢんでしまい、結果として接着面(鵞足)は引きはがされるような力が加わります。

【膝の内側少し下の痛み】の説明図②

ひどくなると骨がひっぱられすぎて炎症がおき『鵞足炎ガゾクエンになったりします。

この場合は太もも内側の三本の筋肉をほぐし柔軟な状態を作っていくことが必要です。



【治し方②】(炎症があっても行って大丈夫です)

内転筋指圧ポイント

次は指圧をすることによって、こわばった筋肉を柔らかくしていきます。

指圧をするべきポイント図のようにたくさんあります。

すべてを指圧しても良いですが、押すと特に痛い所だけを重点的に指圧しても効果的です。

(鵞足の所は筋肉が『スジ』に変わっている所なので押しません。スジは指圧しても効果がないばかりか、症状が悪化してしまうこともあります)

※ なぜ指圧すると筋肉が柔らかくなるかの説明はこちら



内転筋指圧のやり方

座って右足を横に倒します。両手の指を重ねてじんわりと押していきます。

そのまま三分位押し続けます。(はじめは痛いかもしれないですが、だんだんと楽になっていきます)

三分たったら終了して次のポイントにうつります。

テレビなどを見ながらやるのが良いでしょう。


指圧していて (ここはとくに硬いなぁ痛いなぁ) と思う場所があったら、日中ずっとホッカイロを貼っておくのも良いです。

温まると筋肉が柔らかくほぐれてくるのです。

注意:ホッカイロは直接肌にはらずに、ズボンやインナーウエアなどにはりましょう。 そして夜間ははずしましょう。寝ていると熱くなり過ぎていることに気づかずに低温やけどをしてしまうことがあります。








まとめワンポイント

【鵞足】温め冷やし図

指圧してほぐしたり、ホッカイロで『温める』のは、こわばって固くなっている筋肉の部分です。

アイシングをして『冷やす』のは、炎症が起きているスジの場所(鵞足)です。

逆をやってしまうと少し悪化することもあるので注意して下さい。



※膝の内側すこし下が痛い時は、他の筋肉がこわばって固くなり、遠くから悪影響を与えていることもあります。【太もも】と【膝の最深部の筋肉】を同時にほぐすとより効果的です。







2021年1月15日膝まわりの痛み【治療法】