硬い筋肉をほぐし痛みをとる方法【緊張と弛緩】トレーニング後も効果的
この記事は硬い筋肉をほぐし痛みをとる効果的な方法についての説明をしています。
1. 温めたり伸ばすと筋肉はほぐれる (お風呂・ストレッチ・マッサージ)
2.【緊張と弛緩】を使うとさらに効果的にほぐれる (温冷交代浴・整体の技)
3. まとめとワンポイント
・この記事を書いている僕は治療家歴14年。整体・整骨院経営。専門学校その他で手技講師として活動しています。
硬い筋肉をほぐし痛みをとる方法【緊張と弛緩】トレーニング後も効果的
1.温めたり伸ばすと筋肉はほぐれる (お風呂・ストレッチ)
「体がかたい…だからほぐしたい」と多くの方が思われています。
体がかたいとは筋肉がかたいということです。
体をやわらかくするにはどうしたら良いのか?お風呂やストレッチ、マッサージはどうでしょうか。
お風呂
お風呂では湯ぶねにつからず、さっとシャワーだけですませる方もいます。たしかにお湯をためたりつかったりするのは面倒くさいし時間がかかることです。
「お湯につかるとダルくなって何だか疲れる」と言われる方もいます。汚れを落とすのならシャワーで充分です。
それとは逆に「お湯につかると疲れがとれる」と言われる方もいます。これはどういうことでしょうか?
食材をゆでると変化するように、【湯ぶねにつかる】ということは肉体に科学的変化をもたらしています。
お湯につかるのは実は体力を使うのです。これが「疲れる」原因です。
同時にお湯につかると筋肉が深部まで温まってやわらかくなります。さらに自律神経などへの影響もあって「疲れがとれた」と感じるのです。
※シャワーも長い時間あたりつづけていれば深部まで温まります。
ストレッチ
これは「体をほぐそう」と思った時に一番頭にうかぶものかもしれないです。
筋肉はのばせば、のびるのです。当たり前のように思われますが体は素直に出来てくれています。のばせば、のびる。のばさないから、のびないのです。
でもやっぱりストレッチはめんどくさいですよね。習慣にするのは大変です。
※ストレッチにも種類があります。もし正しいやり方を知りたい場合はこちら
マッサージ
体をほぐしたい時にマッサージ店に行く場合もあります。
お金はかかりますが気持ちよく気軽にほぐせます。
マッサージはやり方によって効果が変わります。血行を促進して体力の回復をはかるやり方と、筋肉をしっかり伸ばすやり方です。 ※くわしく知りたい方はこちら
お風呂もストレッチもマッサージも良いことですが、さらに効果的な筋肉のほぐし方があります。
2.【緊張と弛緩】を使うとさらに効果的にほぐれる (温冷交代浴・整体の技)
温冷交代浴
交代浴とか交互浴などの言葉を聞いたことはありませんか?
Jリーガーなどのプロスポーツ選手の間でさかんにやられているやり方で、水風呂と温かい風呂に交互に入る方法です。サウナと水風呂をくりかえすのも同じような効果があります。
これはどのような効き目があるのでしょうか?
さきほども書いたように、筋肉というのは温めるとほぐれてのびます。ストレッチでのばしてものびます。そしてそれ以上に効果的に筋肉繊維をのばす技術として【緊張と弛緩】があります。
緊張と弛緩……つまりちぢめてからゆるめるという動作をくり返すと筋肉は一番効果的にほぐれてのびるのです。
交代浴(交互浴)はこの作用を利用しています。まず温かいお風呂やサウナに入ると筋肉はゆるみます。その後に水風呂に入ると筋肉は寒くてちぢみます。これをくり返すことで普通に温めるよりも筋肉がより柔らかくのびるのです。
しかし交代浴は普通のお風呂以上に体力を使う面もあります。『普通のお風呂より更に体力を使ってぐったりするけど、普通のお風呂より更に体がほぐれてサッパリする』のです。
整体の技
整体の技にもこの【緊張と弛緩】を利用したものが多くあります。
力を数秒入れてもらい(緊張)、一気に抜いてもらう(弛緩)をくり返す技とか、
筋肉の一か所を押さえて動かしてもらう(動きの中で筋肉繊維が緊張と弛緩をくり返す)技などがあります。
整体の技は「なぜこれで筋肉がゆるんで良くなるのか」と一見不思議にみえますが、交代浴などと同じような作用を局所的に働かせているだけなのです。
まとめとワンポイント
温冷交代浴(交互浴)は心臓の悪い方、かなりの高齢の方にはあまりおすすめできません。
筋肉にはとても良いのですが、心臓に少し負担がかかるのです。
水風呂が苦手な方も無理をしてやる必要はありません。作用を理解した上でご自身にあったやり方を選んでいただくのが最良です。
激しく運動をする方は筋肉が疲れこわばってきます。トレーニングの後には何らかの方法で筋肉をのばしてやわらげて下さい。そうすれば故障しにくい肉体へと変化していきます。