膝を曲げると痛い!【お皿の下】の痛みの治療法(10代の子供に多いです)

0:00​前置き 3:25​今回の説明 5:39治し方

12:35治ったかどうか検査 15:00アドバイス



膝を曲げると痛い!【お皿の下】の痛みの治療法

膝が痛む箇所

この記事は 膝のお皿の下が痛くなっている 方や オスグット病 などと言われた方へむけ、自宅で自分で今すぐ改善していける方法を説明しています。

■もくじ

1. 痛みがでる場所の『まわりのメカニズム』の説明

2. 一人でできる一番効果的な『治し方』の説明

3. まとめとワンポイント

・この記事を書いている僕は治療家歴14年。整体・整骨院経営。専門学校その他で手技講師として活動しています。



1. 痛みがでる場所の『まわりのメカニズム』の説明

走ったり歩いたりする時には膝を曲げたり伸ばしたりします。この曲げたり伸ばしたりする時に脚の前の筋肉 (大腿四頭筋ダイタイシトウキン) は、ちぢんだり伸びたりしています。

筋肉はお皿のあたりでスジへと変化し、そのまま下の骨に接着しています。

【膝のお皿の下の痛み】の説明図①

レントゲンなどに異常が無い』のにお皿のすぐ下に痛みが生じるのは、次に説明する〈原因〉からきています。



2. 一人でできる一番効果的な『治し方』の説明

〈原因①〉 足の筋肉がこわばって硬くなり、柔軟性が無くなってしまっている。

大腿四頭筋はお皿を包みながらスジへと形を変え、スネにまで伸びています。

筋肉はこわばって硬くなると異常にちぢんでしまい、結果としてスジの接着面に引きはがされるような力が働いてしまいます。

【膝のお皿の下の痛み】の説明図②

ひどくなると骨がひっぱられすぎて接着面が出っ張ってくる『オスグット病』になったり、接着面に炎症がおこったりします。

この場合は炎症部を冷やしたり、ストレッチをして筋肉をほぐす必要があります。



【治し方①】

まず自宅で横になって寝てみて下さい。

まったく動かない安静状態でも『ズキズキ』とか『ドクンドクン』などと、うずいていたら炎症があります。

ビニール袋に氷と水を入れて(氷枕などでも良いです)、それをタオルで包み、膝下を20分間ほど冷やします。 

アイシングの詳しい説明はこちら

アイシング






【治し方②】(炎症があっても行って大丈夫です)

〈ストレッチをして筋肉をほぐしていきます〉

手で足をもって、立ちます。

痛みが強い場合は、膝の下にベッドやイスをあててから足首を持つとスジに負担がかからない状態で筋肉だけを伸ばせます。

あまり強い力でおこなわず軽めに伸ばします。 一回を三分間ほど行います。

テレビを見たりしながらやるのがよいでしょう。

四頭筋ストレッチ





【治し方③】(炎症があっても行って大丈夫です)

〈次は硬くなってしまった筋肉の部分をピンポイントでほぐしていきます〉

四頭筋の治療法

① まず腰かけ、太ももの筋肉を上から順番に親指で押して確かめていきます。すると特に痛い所があると思います。ここが硬くなっている所です。

② 悪い所が分かったら、親指を重ねてその痛い所をしっかりと押します。

 その状態のまま膝を曲げのばしします。

 40~50回ほど動かし、押している所の痛みが弱まってきたらうまくできています。そこで終了です。

  ※ なぜこれで良くなるかの説明はこちら【緊張と弛緩】







〈原因②〉お皿の下のスジが、何かのひょうしに強い収縮をおこしている。

何かのひょうしに膝に無理な力がくわわって、大腿四頭筋のスジ部分が個別に強く収縮をしてしまい、痛みや違和感を生じることがあります。

この『スジ』の強い収縮をとるにはちょっとしたコツがあります。



【治しかた④】(炎症があっても行って大丈夫です)

まず床に座ります。

この時に背もたれがある所にしましょう。背もたれがないと脱力しにくくなります。


膝蓋靭帯の治し方

① 足の力をぬいて、お皿の上に手を当てます。

② 手でお皿を下(足先)に向かって押します。

  足の力を抜いたまま、約90秒間ほど一定の圧で押し続けます。

③ 90秒たったらゆっくりとお皿の位置を元に戻します。

 深呼吸して終了です。

※ これで何故よくなるのかの説明はこちら 【筋肉・スジの異常なちぢまり】がとれるメカニズム








まとめワンポイント

この治療やストレッチは即効性は少ないです。かなり長い期間ふとももの筋肉を酷使してなった症状なので治療も長くかかります。

暇な時になんども繰り返し【治し方③】を行うことと、負担を減らして休ませてあげられれば比較的早く治っていきます。







2021年1月11日膝まわりの痛み【治療法】