【筋肉痛】と【筋肉が硬くてなる痛み】の違いと、効果的な対処法
この記事は【筋肉痛】と【筋肉が硬くてなる痛み】の違いや、なってしまった時の効果的な対処法についての説明をしています。
1. 【筋肉痛】の原因と対処法
2.【筋肉が硬くてなる痛み】の原因と対処法
3. まとめとワンポイント
・この記事を書いている僕は治療家歴14年。整体・整骨院経営。専門学校その他で手技講師として活動しています。
【筋肉痛】と【筋肉の硬さからくる痛み】の違い
1.【筋肉痛】の原因と対処法
普段よりも強い運動をした後になる
人間の体には環境に適応しようとするしくみがあります。
普段の生活よりも激しい運動をした時に、筋肉は次回のその状況(激しい運動)にそなえて強くなろうとします。これを筋肉の超回復といいます。
超回復……つまり『以前の自分』を超えて回復するのです。この仕組みによって筋トレなどは行われています。トレーニングすると少しずつ鍛えられるのはこの為です。
※この超回復のメカニズムは研究途上であり『筋肉の繊維が負担をうけ大きく回復する説』や『運動後はグリコーゲンエネルギーが筋肉に貯蔵されやすくなる説』などがあります。
この強い運動時の筋肉へのダメージが筋肉痛の原因といわれています。
何日か遅れて痛みがやってくるので、正確には遅発性筋肉痛といいます。
ダメージといっても『肉ばなれ』や『靭帯断裂』まではいかないもっと細かいダメージです。
痛くなってしまったら…
筋肉痛というのは悪いことばかりではありません。これを過ぎれば今までより強い肉体が手にはいるのです。『産みの痛み』ともいえます。
スポーツをよくする人は筋肉痛になったことを喜ぶ人もいるくらいです。
痛みは日にちがたてば治るのですが、早めに治したい方は次のことを試してみましょう。
①炎症がある場合は冷やす。 ※病院にいけない場合の炎症の見極め方はこちら
②ぬるめのお風呂につかる。(炎症がある場合はさける)
③かるいストレッチを行う。
2.【筋肉が硬くてなる痛み】の原因と対処法
普段と同じように動いていてもなる
筋肉痛は筋肉へのダメージです。それに対して筋肉が硬いことからくる痛みは筋肉の収縮のしすぎです。
収縮……つまりちぢみ過ぎてしまっているのです。筋肉はちぢまったりのびたりして体を動かしているのですが、そのバランスがくずれてあまりにもちぢまり過ぎてしまうと痛みを出してしまうのです。
これは動き回る運動ばかりしていて、ゆっくりのばすストレッチなどをおろそかにしているとなります。
『成長が約束された筋肉痛』と違い、『筋肉が硬いことからくる痛み』は何も得がありません。ただ痛いだけです。
痛くなってしまったら…
硬くちぢまり過ぎてしまった筋肉をポイントでのばしていく事が必要になります。このサイトでは痛みが出た場所別にのばし方が書いてありますので、ごらん下さい。※痛みの場所別なおし方
予防には静的ストレッチが効果的です。これを普段から行っていると、そもそも痛くならなくなります。※静的ストレッチの説明はこちら
まとめとワンポイント
【筋肉痛】は普段よりも強度の高い動きをすればなる可能性はあります。普段家からほとんど出ないご高齢の方が「ちょっと散歩しただけ」でもなることはあります。
逆に普段から激しくスポーツをしている人はその激しさに肉体が慣れているので、いつも以上に過酷に動かないかぎり【筋肉痛】にはならないのです。(ただしストレッチをおろそかにすると【筋肉が硬いことが原因の痛み】は出やすくなります)