腰が痛い!【ぎっくり腰とは何かの説明】と自宅治療法
この記事は『ぎっくり腰の原因』と『自宅での効果的な治療法』についての説明をしています。
1. ぎっくり腰とは何か
2. ぎっくり腰になってしまったときに自宅で出来る治療法
3. まとめとワンポイント
・この記事を書いている僕は治療家歴14年。整体・整骨院経営。専門学校その他で手技講師として活動しています。
腰が痛い!【ぎっくり腰とは何かの説明】と自宅治療法
1. ぎっくり腰とは何か
ぎっくり腰は正式名を『急性腰痛症』といいます。
実はこの『急性腰痛症』はまだ完全に解明されていません。「21世紀の現代にそんなばかな!」と思うかもしれませんが事実です。いくつかの説がある程度です。
完全解明はされていませんが分かっていることをできるだけお伝えしていきます。
ぎっくり腰の原因説① 中の骨を守るため
もともと腰の骨が悪い方はぎっくり腰になりやすい傾向にあります。『ヘルニア』『すべり症』『分離症』『狭窄症』『軟骨のすり減りやつぶれ』を持っている方は注意が必要です。
ひどいぎっくり腰になると腰の周囲の筋肉がじんじょうでないほど硬くなります(お腹の方まで硬くなります)
これは一種の 筋性防御 ではないかと考えられています。
筋性防御とは内臓などの中の不調時に、外側のお腹の筋肉がものすごく硬くなることです。
ぎっくり腰の時も中の大切な骨を守るために外側の筋肉を固めて負担がかからないようにしているようです。
ぎっくり腰の原因説② 筋肉の疲れ(かたさ)が限界をこえたため
腰の筋肉は普通に生活しているだけでも疲れ、こわばってきます。
筋肉がこわばって縮まり伸びないようになっていると、ちょっとした動きで 筋線維 が 微細な断裂 をおこしギクッときてしまいます。
もともと筋肉などへの負担が水面下で大量にたまっていて、最後にささいな『とどめ』のダメージが追加されることでぎっくり腰になってしまう説です。
確かにぎっくり腰は『重い物を持ち上げたとき』ばかりではなく、『軽い物を持っただけ』でもなることがあるのです。
ぎっくり腰の原因説③ 骨盤などが歪んでいたため
骨盤などが歪んでいるとそこを起点にギクッとくるようです。
歪みがあるということは、筋肉や筋膜・スジなどに負担がかかり続けているということです。
アライメント(骨の配列)の異常からくる腰痛は整形外科学会でも議題にあげられています。
ひとことでぎっくり腰と言っても重症度はさまざまです。
【重度のぎっくり腰】 →寝た状態からまったく動けない。トイレにいくのも悲鳴があがるほど。ゴキブリが近くにいても放置するしかない……
【中程度のぎっくり腰】 →かなり強く痛む。仕事などは基本的に無理。支えがあればゆっくりゆっくり歩くことは出来るがかなり辛い
【軽度のぎっくり腰】 →腰・骨盤にギクッときたが歩くことは出来る。しかし嫌な痛みが長い間続く
2. ぎっくり腰になってしまったときに自宅で出来る治療法
重度のぎっくり腰の場合
重度の場合は安静にするしかありません。(がんばって病院へ行っても点滴をしてもらえるくらいです)
炎症がある場合は冷やします。
激しく痛むので辛いと思いますが数日で良くなっていきます。
中程度のぎっくり腰の場合
中程度の場合も安静が一番です。
本来なら家でじっとしているのが良いのですが、場合によっては仕事や用事で出かけなければいけないこともあると思います。
その場合は腰にサラシを巻いて腰を安定させるのが良いです。
①サラシ一反(10m)を縦に三分の一に切ります。
②それを強く腰に巻き付けます。
③持っているならその上からコルセットを装着します。
軽度のぎっくり腰の場合
軽度の場合は少し動けるので積極的に治していきましょう。
ギクッときた原因と考えられる腰・骨盤の異常をとりのぞいていきます。
整体・治療院へ行ってもよいですし、行けない場合は本サイトの別記事【腰・骨盤の原因別 治療法】を見ながら自分で自宅で治して下さい。
治療した後は安静にするとより早く良くなります。
3. まとめとワンポイント
バチバチに筋肉が硬くなり痛みが走るぎっくり腰の筋性防御。これは神経(ニューロン)の電気信号で作動すると考えられています。
体は悪いことも覚えてしまうため、ふたたび何か変な刺激が腰に入ったときに「また負担が来た!スイッチオン!」とニューロンが簡単に作動してしまうようになるのです。
これがぎっくり腰が癖になる原因であると言われています。