肘の痛み!【肘サポーター】の正しい使い方と注意点

肘の痛み

この記事は『テニス肘』や『外側上顆炎がいそくじょうかえん』と診断された方のサポーターの使い方ついて説明しています。

■もくじ

1. 痛くだるい場所の『まわりのメカニズム』の説明

2. サポーターの使い方・注意点

3. まとめとワンポイント

・この記事を書いている僕は治療家歴14年。整体・整骨院経営。専門学校その他で手技講師として活動しています。



肘の痛み!【肘サポーター】の正しい使い方と注意点

1. 痛くだるい場所の『まわりのメカニズム』の説明

親指を上にして手を広げてみて下さい。腕の後ろ側の筋肉は肘の外側に集まっています。

これらの筋肉は手首を曲げたり、ドライバーでネジをしめたりするときの筋肉です。

腕橈骨筋・回外筋・長橈側手根伸筋・短橈側手根伸筋・尺側手根伸筋・総指伸筋の図

仕事や勉強はもちろん遊ぶ時でさえも腕や手首はいつも働いています。たくさん使いすぎると筋肉がこわばり硬くなってちぢまります。

後ろ側の筋肉は肘の外側に集まっています。そして骨に接着しています。

筋肉はこわばって硬くなると異常にちぢんでしまい、結果として接着面に引きはがされるような力が働いてしまいます。

外側上顆の説明図




2. サポーターの使い方・注意点

肘のサポータは『エルボーバンド』などと呼ばれています。

装着する位置は筋肉が硬くなっている部分です。痛みが出ている部分ではありません。

外側上顆炎のサポーター位置

なぜこの位置に装着するかというと、ここは筋肉が一番もりあがっている部分であり押さえると腕が少し使いづらくなります。

『エルボーバンド』はサポーターから癒しの成分が出ているのではなく、腕を強制的に使わせないようにして休ませるのが目的なのです。








3. まとめワンポイント

このテニス肘(外側上顆炎)はなかなか治りにくい症状です。

なぜ治りにくいかというと、そもそも手をたくさん使う生活スタイルの人がなるものだからです。

テニス選手だったり、料理人さんだったり、パソコン作業が多かったり、職人さんだったり、家事を頑張っていたりと、手首と腕を使う作業が多いと特になりやすいです。

痛くなったから「ではその生活を辞めます」とはいきません。


治すには『安静』と『治療』が必要です。

『安静』のためには本記事で書かれている『エルボーバンド』が良いでしょう。

『治療』は【ひじの外側が痛い時のページ】を見ながら、原因となっている筋肉をほぐして下さい。


『安静と治療』がしっかり出来れば1~2ヵ月位で良くなります。

『安静と治療』が出来ないと、何年も痛みが繰り返す場合があります。







2020年12月17日肘まわりの痛み【治療法】