腰が痛い!【腰の中央の筋肉】の自宅治療法とストレッチ

0:00前置き 3:21今回の説明 4:15治し方

8:48治ったかどうか検査  11:15アドバイス



腰が痛い!【腰の中央の筋肉】の自宅治療法

腰が痛む箇所(中央の筋肉)

この記事は 腰の中央の筋肉が痛く・おもだるく なっている方へむけ、自宅で自分で今すぐ改善していける方法を説明しています。

■もくじ

1. 痛くおもだるい場所の『まわりのメカニズム』の説明

2. 一人でできる一番効果的な『治し方』の説明

3. まとめとワンポイント

4. さらに細かく知りたい方へ (読まなくてもOKです)

・この記事を書いている僕は治療家歴14年。整体・整骨院経営。専門学校その他で手技講師として活動しています。



1. 痛くおもだるい場所の『まわりのメカニズム』の説明

腰にはロープのような筋肉が何本も走っています。

これらの筋肉がしっかりと頑張ってくれているおかげで私達はまっすぐ立ったり、背中をまっすぐにして座ったりできるのです。

【腰の中央の筋肉の痛み】の説明図①

レントゲンやMRIをとって異常がないのに痛くおもだるい場合は、次に説明する〈原因〉からきていることが多いです。



2. 一人でできる一番効果的な『治し方』の説明

〈原因①〉筋肉が炎症をおこしている。

何かのひょうしに腰の筋肉が炎症をおこしてしまうことがあります。

この場合は冷やして炎症を治さないといけません。

腰の筋肉の炎症
『炎症反応』というのは、体の中で火事がおきている状態です。

【治し方①】

まず自宅で横になって寝てみて下さい。

まったく動かない安静状態でも『ズキズキ』とか『ドクンドクン』などと、うずいていたら炎症があります。

ビニール袋に氷と水を入れて(氷枕などでも良いです)、それをタオルで包み、腰を20分間ほど冷やします。 

アイシングの詳しい説明はこちら

腰部のアイシング






〈原因②〉 筋肉が疲れこわばって硬くなり柔軟性が無くなってしまっている。

日中立ったり座ったりして活動しているあいだ筋肉はずっと働いています。それを何時間も何日も何カ月も続けていると筋肉がこわばり硬くなってちぢまります。そして痛くなってきます。

こわばった筋肉はほぐしてのばさなければいけません。



【治し方②】(炎症がある場合はやめておきます)

腰方形筋持続圧

寝転がって横になり上の足を前にまげます。

左手の親指で左腰の筋肉を押します。最初はかなり痛いかもしれません。じっと押し続けて待つとだんだんと痛みがやわらいできます。

2~3分ほどしたら完全に筋肉はほぐれてのびています。

※なぜこれで筋肉がのびるかの説明はこちら


腰持続圧ポイント

押す位置はこのあたりです。 あくまで筋肉を押してほぐす治療なので骨は押しません。

『押して痛い所』はとくに筋肉が硬くなっている所です。

何か所かやってあげるとかなり楽になると思います。







【治し方③】(炎症がある場合はやめておきます)

腰のストレッチ

正座をして、手を前にのばします。

無理をせず優しめに腰をのばし、2~3分ほど待ったら終了です。

(頭は上げても下げてもどちらでも良いです)

※ストレッチのくわしいやり方についてはこちら



3. まとめワンポイント

腰持続圧ポイント注意点

・腰の後ろの筋肉は起立筋きりつきん腰方形筋ようほうけいきんという名前です。ロープ状になっている筋肉は一か所を押せば全体的にほぐれてのびます。

・腰には腎臓じんぞうもあるのでここを押してはいけません。腰をさわると『肋骨ろっこつのライン』と『骨盤こつばんのライン』と『背骨のライン』が骨として硬く感じます。

押すのは骨盤の近くのだけにして下さい。





4. さらに細かく知りたい方へ (読まなくてもOKです)

「腰が痛いんだけど、どこが痛いとかそんなに細かくは分からないんだけど……!?」

「腰の骨も痛いし、横も痛いし、何だか全体的にだるいよ!」とそんなふうに思われるかもしれません。

たしかに自分自身でどこが痛いか細かく分かる方と、細かくは分からない方がいます。

さらに言うと痛めている部分が1か所ではないケースも多いのです (筋肉も腰骨も骨盤も悪くしている場合など)

そういったケースは何か所も違和感・痛みがあるわけなので「ここが痛い!」と限定出来ないのも納得です。

そういう時はどうすればよいのでしょうか?? 

答えは かたっぱしから全部やっていく(笑) です。

この記事だけではなく、このサイトに出ている腰の治療を上からどんどんやっていくのです (もっと言うと背中の治療などもやっていっても良いです)

この方法は意外と良い結果をもたらします。実際に患者さんに対して施術をおこなっていると、何か所も硬くなっていたりズレていたりすることが多いからです。

この記事にあるような『腰の中央の筋肉』が硬くなっている方は、普段体に負担をかけている方です。負担の種類もたくさんあり 激しいスポーツ・仕事 も負担ですが 家でじっとして動かない というのも筋肉に対しては負担なのです (筋肉は激しく使い過ぎても、じっとし過ぎていても固まってしまう為)

結局そういった負担は1か所ではなく体のあちこちに及んでいることが多いのです。

それなので分からない場合はかたっぱしから全部のストレッチ・治療を家でやってみて下さい。するといくつかの治療がうまくあてはまって、体がすごく楽になってくると思います。

そうやって長いスパンで自分で治療をくり返していくと、そのうちどれが自分に効いていて、どれがそれ程やらなくても良いかがだんだん分かってきます。

そうすると あなただけにカスタマイズされたストレッチ法・治療法 が出来あがるというわけです。







2021年2月9日腰・骨盤の痛み【治療法】