腰が痛い!【腰に良い姿勢・ぎっくり腰を予防する姿勢】
この記事は 腰痛・ぎっくり腰を予防したい 方に対して、普段の生活で気を付けたい姿勢について説明しています。
1. 物の持ち上げ方・顔の洗い方
2. 座り方
3. くしゃみの仕方
4. まとめとワンポイント
・この記事を書いている僕は治療家歴14年。整体・整骨院経営。専門学校その他で手技講師として活動しています。
腰が痛い!【腰に良い姿勢・ぎっくり腰を予防する姿勢】
1. 物の持ち上げ方・顔の洗い方
上の図は整形外科でよく使われている『椎間板の内圧を計測した研究結果』です。(水色と灰色は二つの研究データが並べてあります)
寝ている状態が一番ふたんが少なく、座る状態ではそこそこの負担がかかっています。
そして腰だけを曲げて荷物を持とうとすると大きな負担が椎間板にかかるようです。
腰が痛くなる原因は『椎間板』だけではなく、『骨盤』『筋肉』『スジ』なども関与するのでこの表だけで腰痛の原因の全てが述べられるわけではないですが、一つの指標にはできます。
顔の洗い方
顔を洗う時は 足を開いて膝を曲げる ことで腰がサポートされます。
荷物を持ち上げる時もなるべく 膝を曲げて 取りましょう。
そして腰が疲れたら横になりましょう(笑)
本当は会社や学校でも 横になれる場所 があると体には優しいのですが、難しい場合はたまに立って歩くだけでも良いです。
姿勢を変えるのは椎間板だけではなく『筋肉』にもよいです。
座っている時と立っている時では筋肉の使い方が違うので、座っている時に疲労していた筋肉を休ませることが出来るのです。
(逆に座っている時は立っている時に疲れた筋肉が休まります)
姿勢をローテーションしていくのが一番筋肉を痛めないコツです。
座る→立つ→歩く→座る→立つ→歩く→寝る→ ……などのように色々な動きがあると最も体を痛めにくいです。
寝返りが大切なのもこの原理です。
上むいて寝る→右むいて寝る→左むいて寝る→ ……など一晩の中で無意識にクルクル寝返りがうてると腰や背中の筋肉の張りも少なくなります。
2. 座り方
座る時も姿勢がローテーションされていくととても楽に過ごせます。
イスに座るのに疲れたら、正座をするのもオススメです。
イス→正座→イス→正座 ……など交互に行うと腰への負担がかなり減り楽に過ごせます。
会社や学校では難しいかもしれませんが、自宅で机に向かう時は試してみて下さい。
(膝が悪くて正座が出来ない方は イス→寝転がる→イス→寝転がる などでも良いです)
横座りは最も腰によくない座り方
正座は腰への負担が少ないのですが、よく女性が好んで行う『横座り』は腰に悪いです。
横座りをしてしまうと骨盤を歪めてしまうため、おこなった直後はよいのですが数日すると腰が痛くなりやすいです。
腰痛持ちで普段から横座りがクセになっている方は、このクセが腰痛の大きな要素かもしれません。
3. くしゃみの仕方
くしゃみ をする時も良い体勢をとってあげると、腰椎などへの負担を減らすことが出来ます。
立っている時は膝を少し曲げて両手を膝の少し上に置いてから くしゃみ をします。
座っている時も手を膝の少し上に置き くしゃみ をします。
手を置くことによって衝撃を逃がします。
「 くしゃみ は一瞬のことだから良い姿勢なんて出来ないよ!」というのももっともな話です。確かに急に突然来るものなので、腰に違和感がある場合はあらかじめ姿勢を覚えておくと良いと思います。
4. まとめとワンポイント
かがむ時に中腰姿勢になることは見た目がかっこ悪いように感じ、「腰が弱っているから膝を曲げるのは仕方ないけど、もっと若くて健康なら膝なんか曲げずに腰だけ曲げて物を取るのに……」と思われるかもしれません。
しかしそれは少し違います。若くても腰が悪くなくても 全ての人類はかがむ時は膝を曲げた方が良い のです。
膝を曲げずに腰だけで物を拾うということは腰にダメージを蓄積させているのです。
重大な肺の病気の人はタバコを吸えません。タバコを吸えるのは肺が若く、ある程度健康だからです。
しかしタバコを吸い続けること自体が肺にダメージを蓄積させているのです。
それと同じことです。膝を曲げずに腰だけ曲げて物を拾っている人は『若いからスゴイ』のではなく『体の使い方が下手』ということです。