腰が痛い!【骨盤がゆがむ原因】と自宅治療法

腰痛

この記事は【骨盤がゆがむ三つの原因】と自宅でできる治療法についての説明をしています。

■もくじ

1. 骨盤がゆがむ三つの原因

2. 自宅で出来る治療法

3. まとめとワンポイント

・この記事を書いている僕は治療家歴14年。整体・整骨院経営。専門学校その他で手技講師として活動しています。



腰が痛い!【骨盤がゆがむ原因】と自宅治療法

1. 骨盤がゆがむ三つの原因

骨盤というのはいくつかの骨がスジ(靭帯じんたいなど)により結合して出来ているユニットです。

大きくずれることは事故などがなければないのですが、細かいズレは日常的におこります。

仙骨・腸骨・尾骨・坐骨・恥骨

ゆがむ原因① 悪い姿勢で長時間すごしている

足を組んで座る

足を組んだり体を不自然に曲げてすごすのは骨盤がゆがむ原因になります。


横座り

とくにダメなのは正座をくずして座る『横ずわり』です。写真を後ろから見ていただければわかりやすいと思うのですが、あきらかに骨盤をゆがめる姿勢です。長く座っていると体はその形を覚えてしまうのです。





ゆがむ原因② ぶつかったり転んだりして骨がズレてしまった

転倒時に骨盤は歪む

すべってお尻をドスンとついた時や、踏み外して片足で強く地面についた時などは骨盤に物理的な外力がくわわって歪むことがあります。

このような時は病院で機械検査 (レントゲン・CTスキャンなど) をしてもらうことが大切です。

『すべり症』『骨盤骨折こつばんこっせつ』『腰椎圧迫骨折ようついあっぱくこっせつ』などはレントゲン・CTスキャンなどで見つけることが出来ます。「すべり症で腰骨が大きく前にズレています」「骨盤が折れています」と言われた場合は病院でしかるべき処置をしてくれます。

しかしそこまでいかない程度のズレの場合は、病院の検査では「異常ないですね」と言われてしまいます。

『位置関係がじゃっかん悪い』 という程度のゆがみではレントゲンやMRI上では「異常」とは出ません。人間の体はそのささいな『ひずみ』も痛みや不快感として感じるように出来ています。

腰椎のズレ説明図
骨盤のズレ説明図




ゆがむ原因③ 筋肉が硬くなりすぎてちぢまり、骨を引っぱってズレる

引っぱる力

お尻の筋肉がこわばりすぎて固まりちぢまっている状態にあると骨盤全体を引っぱってしまい、ゆがみが生じることがあります。

右側がちぢまっていればそっちに寄るわけです。

治療院で患者さんをみているととても多いケースです。

筋肉の緊張による骨盤の歪み図

※お尻の筋肉……大殿筋や深層六筋



2. 自宅で出来る治療法

整体院ではどこの骨がどういう方向にズレているのかを調べてから治していくので、なかなか自宅で正確に治すというのは難しいです。

複雑にズレている場合は近くで腕のよい先生を見つけ治療してもらうのが一番ですが、『ゆがむ原因③』の 筋肉が硬くなりすぎてちぢまり骨を引っぱってズレているケース なら自宅でも治せます。

(とても多いケースなので不調な時は試しにやってみてもよいです)




【治し方①】

外旋六筋ストレッチ①

お尻の筋肉をのばすストレッチです。

あぐらをかくようにして、左足を右太ももの上にのせます。

左膝を上から軽く押して、体を丸くします。

(この時に左のお尻に効いているようだと上手くできています。びみょうに動かしてお尻に効く体勢を作って下さい)

無理をせず弱めにのばし静止します。2~3分ほど待ったら終了です。

逆側も行います。







【治し方②】

外旋六筋ストレッチ②

お尻の筋肉をのばすストレッチです。

左膝を曲げて倒し、前に体を傾けていきます。

(この時に左のお尻に効いているようだと上手くできています。びみょうに動かしてお尻に効く体勢を作って下さい)

無理をせず弱めにのばし静止します。2~3分ほど待ったら終了です。

逆側も行います。




【治し方①】と【治し方②】はどちらかやりやすい方だけでも構いません。

ストレッチすることでちぢまっていたお尻の筋肉がのび、骨盤の骨が過度に引っぱられなくなって骨盤の高さがそろってきます。

両側ストレッチすることによりちぢまっている悪い方はのび、もともと良い方は良いままです。それにより骨盤の両側への張力がニュートラルな状態になりバランスが整います。








3. まとめワンポイント

お尻の筋肉をストレッチで良くした後は、さらに仙腸関節せんちょうかんせつの所も治してあげるとより整います。

※仙腸関節の治療法はこちら







2020年12月18日腰・骨盤の痛み【治療法】