腰が痛い!【骨盤】の自宅治療法と腰痛体操

0:00前置き 3:21今回の説明 4:21治し方

9:56治ったかどうか検査 13:41アドバイス



腰が痛い!【骨盤】の自宅治療法と腰痛体操

腰が痛む箇所

この記事は 骨盤こつばんの部分が痛い・違和感がある 方へむけ、自宅で自分で今すぐ改善していける方法を説明しています。

■もくじ

1. 痛く違和感がある場所の『まわりのメカニズム』の説明

2. 一人でできる一番効果的な『治し方』の説明

3. まとめとワンポイント

・この記事を書いている僕は治療家歴14年。整体・整骨院経営。専門学校その他で手技講師として活動しています。



1. 痛く違和感がある場所の『まわりのメカニズム』の説明

骨盤はいくつかの骨があつまっています。

その中に仙骨せんこつ腸骨ちょうこつという部分があります。この二つの骨のあいだを仙腸関節せんちょうかんせつといいます。

仙腸関節はスジ(仙腸靭帯せんちょうじんたい)によってしっかりとつながれています。


仙腸関節の説明図

レントゲンやMRIをとって異常がないのに痛かったり違和感がある場合は、次に説明する〈原因〉からきていることが多いです。



2. 一人でできる一番効果的な『治し方』の説明

〈原因①〉関節が炎症をおこしている。

何かのひょうしに仙腸関節まわりのスジが炎症をおこしてしまうことがあります。

この場合は冷やして炎症を治さないといけません。

炎
『炎症反応』というのは、体の中で火事がおきている状態です。

【治し方①】

まず自宅で横になって寝てみて下さい。

まったく動かない安静状態でも『ズキズキ』とか『ドクンドクン』などと、うずいていたら炎症があります。

ビニール袋に氷と水を入れて(氷枕などでも良いです)、それをタオルで包み、骨盤を20分間ほど冷やします。 

アイシングの詳しい説明はこちら

アイシング






〈原因②〉 スジ(仙腸靭帯)が、何かのひょうしに強い収縮をおこしている。

スポーツや肉体仕事や負担のかかる座り方で、腰や骨盤に無理な力がくわわると、スジが強くちぢまってしまい戻らなくなってしまうことがあります。

よくスポーツの現場では「スジ(靭帯)をのばしてしまったよ~」とか「スジ(靭帯)が切れてしまったんだ…」という話が出ます。

実はそれ以外にもスジが強く緊張してちぢまり固まってしまうことで、痛みや違和感が出てくることがあるのです。

靭帯の緊張

スジ(靭帯)のひどい緊張について詳しく知りたい場合はこちら

この『スジ』の強い収縮をとるにはちょっとしたコツがあります。



仙腸関節の治療法①

【治し方②】(炎症があっても行って大丈夫です)

(例として骨盤の左側のスジを治します)

ベットにうつぶせになります。

この時に床だとうまくいきません。なるべくベットなどの上で寝ましょう。


仙腸関節の治療法②

うつぶせのまま左の足を深く曲げます。少しお尻の左側が持ち上がるような位置だとより良いです。

この状態になったら静止して90秒間まちます。


仙腸関節の治療法③

90秒たったら、お腹から下の『下半身の力』を完全に抜いたまま、腕の力だけで上にあがります。

腕で上体を引っぱることで自然と体はまっすぐになります。

(※あくまで腕の力のみを使って下さい。足の力で膝を伸ばしてはいけません)

深呼吸をして終了です。

なぜこれで良くなるかのくわしい説明はこちら








3. まとめワンポイント

この【治し方②】はうまく出来ればすぐに効いてきます。治す前に仙腸関節を押すと痛い所があったのに、治した後は同じ所を押しても楽になっているはずです。

うまくいかない場合は『下半身の脱力』が出来ていないケースがほとんどです。

『下半身を脱力』したまま腕の力だけで体をまっすぐにするのは最初は難しいですが、慣れればできます。


※ この症状が出やすい方の腰痛体操として、お尻の深層の筋肉のストレッチをおこなうとさらに効果的です。







2021年1月9日腰・骨盤の痛み【治療法】