背中の痛み!【背中全体が痛い時】の自宅治療法とストレッチ

0:00前置き 2:52今回の説明 5:42治し方

10:09治ったかどうか検査 11:50アドバイス



背中の痛み!【背中全体が痛い時】の自宅治療法

背中が痛む箇所

この記事は 背中全体が痛く・おもだるい 方へむけて、自宅で自分で今すぐ改善していける方法を説明しています。

■もくじ

1. 痛くだるい場所の『まわりのメカニズム』の説明

2. 一人でできる一番効果的な『治し方』の説明

3. まとめとワンポイント

・この記事を書いている僕は治療家歴14年。整体・整骨院経営。専門学校その他で手技講師として活動しています。



1. 痛くだるい場所の『まわりのメカニズム』の説明

体には筋肉があります。

この『筋肉』をおおっている膜があります。名前を『筋膜きんまく』といいます。

筋膜は筋肉を保護していたり、摩擦まさつをふせいだりしてします。


筋膜の構造

さらに筋膜は複数の筋肉をつないでユニットを作っています。これにより人間は運動しやすくなっています。

筋膜のユニットにより、お腹の筋肉と背中の筋肉はつながっています。


筋膜(スパイラルライン)


レントゲンやMRIなどの検査をして『肉ばなれ』や『内臓の異常』などがないのに背中が痛くおもだるい場合は、次に説明する〈原因〉からきていることが多いです。




2. 一人でできる一番効果的な『治し方』の説明

〈原因①〉筋肉が炎症をおこしている。

何かのひょうしに背中の筋肉が炎症をおこしてしまうことがあります。

この場合は冷やして炎症を治さないといけません。

炎
『炎症反応』というのは、体の中で火事がおきている状態です。

【治し方①】

まず自宅で横になって寝てみて下さい。

まったく動かない安静状態でも『ズキズキ』とか『ドクンドクン』などと、うずいていたら炎症があります。

ビニール袋に氷と水を入れて(氷枕などでも良いです)、それをタオルで包み、背中を20分間ほど冷やします。 

アイシングの詳しい説明はこちら

アイシング






〈原因②〉 お腹の筋肉(筋膜)がこわばって硬くなり、つながっている背中までが引っぱられている。

運動や家事やデスクワークなどをたくさんしすぎると筋肉は疲れこわばります。

筋肉と同じように筋膜もこわばったり固まったりします。

背中が辛い場合は『背中の筋肉』をほぐしてあげることも重要ですが、『お腹』もほぐしてあげなければいけません。

普段気づいていないことが多いのですが、お腹の筋肉(筋膜)もとても疲れているのです。



【治し方②】(背中に炎症があっても行って大丈夫です)

お腹を押していくのですが、内臓に負担をかけるほどではないので心配しすぎなくても大丈夫です。
しかしもしもの事があるので『高血圧・糖尿・高脂血症などで血管が弱っている方』『内臓に異常がある方』『途中で違和感が出た方』は無理をしないで下さい。

お腹からの筋肉・筋膜のほぐし方(背中)

①テニスボールとペットボトルを準備します。(体重50キロほどの人は2リットル・体重70キロの人は3リットル・体重90キロの人は4リットルを目安にして下さい)

②テニスボールをお腹の上に置いて、さらにその上にペットボトルを乗せます。

③左手でペットボトルを支え、そのまま3分ほど待ちます。(④暇なのでスマホやテレビを見ていてもOKです)

※なぜこれで筋肉がのびるかの説明はこちら

テニスボールで押す位置はこのあたりです 

スパイラルライン持続圧ポイント

一か所でも効果ありますが、四か所やると筋膜がとてもやわらぎます。

あくまで筋肉(筋膜)を押してほぐす治療なので肋骨ろっこつなどの骨は押しません。おヘソも押しません。

終わったあとに背中がスッと軽く感じたら上手く出来ています。








3. まとめワンポイント

一見すると「お腹には内臓があるからあんまり押すのはよくないんじゃないか?」と感じるかもしれません。

もちろん重すぎる物を乗せてはいけないのですが、無理のない範囲でおこなえば内臓に負担をかけずに筋肉(筋膜)のコリをほぐすことが出来ます。

※お腹は押すと『ドクンドクン』と強く脈うつ場所があります。これは大動脈があるところなので避けます。(軽く『トクントクン』なら大丈夫です)


この【治し方②】を行ったあとに、背中の中央の筋肉もほぐしてあげる とより効果的です。







2021年1月26日背中の痛み【治療法】